歯医者で働く、子どもを持つママ達のブログ

2026.02.16子どもが“口呼吸”してるかも?チェックリストと家庭でできる予防法

2026年02月16日

子どもがポカンと口を開けているイラスト

こんにちは。大阪市鶴見区にある、いちば歯科医院です。季節の変わり目は花粉や風邪の影響で鼻が詰まりやすく、「最近ずっと口が開いている気がする」と心配される保護者の方が増えます。実は口呼吸は、歯並びやむし歯、体の健康にも関わる大切なサインです。

口呼吸ってよくあること?見逃しやすいサインとチェックポイント

子どもがいびきをかいて寝ているイラスト

「口呼吸は癖だからそのうち治る」「寝ているときだけなら大丈夫」と思われがちですが、慢性的な口呼吸は注意が必要です。まずはご家庭で簡単に確認できるポイントがあります。普段からお口がぽかんと開いている、唇が乾燥しやすい、いびきが多い、朝起きると喉が乾いている、食事中によくクチャクチャと音がする、発音が不明瞭になることがあるなどは、口呼吸の可能性があります。また、姿勢が悪く猫背気味のお子さんは、気道が狭くなりやすく口呼吸になりやすい傾向があります。これらは一つだけで判断するものではありませんが、複数当てはまる場合は一度歯科や耳鼻科で相談することをおすすめします。早期に気づくことで、将来の歯並びやかみ合わせへの影響を抑えやすくなります。

なぜ口呼吸になるの?成長や生活習慣との関係

口呼吸の背景には、いくつかの要因があります。まず多いのは鼻づまりです。アレルギー性鼻炎や風邪の影響で鼻呼吸がしづらいと、自然と口呼吸になります。また、乳幼児期の指しゃぶりや長期間の哺乳びん使用、柔らかい食事中心の生活も関係します。噛む回数が少ないと顎の発達が十分に進まず、舌の位置が安定せずに口が開きやすくなります。さらに、舌は本来上あごに軽く触れているのが正常な位置ですが、口呼吸が習慣化すると舌が下がり、上あごの成長に影響することがあります。結果として歯並びが狭くなったり、出っ歯や開咬といった不正咬合につながることもあります。妊娠中のお母さまにとっても、お腹の赤ちゃんの将来の口腔環境を考えることは大切です。正しい呼吸や噛む習慣は、幼少期からの積み重ねが大きく影響します。

口呼吸が続くとどうなる?歯や体への影響

口呼吸が習慣化すると、お口の中が乾燥しやすくなります。唾液にはむし歯や歯周病を防ぐ働きがありますが、乾燥するとその自浄作用が弱まります。その結果、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。また、口を開けた状態が続くことで前歯に力がかかりやすく、歯並びに影響が出ることもあります。さらに、口呼吸は喉を直接冷やすため、風邪をひきやすくなる、集中力が低下するなど全身への影響も指摘されています。睡眠の質が下がると成長ホルモンの分泌にも影響する可能性があります。単なる癖と考えず、体全体の健康に関わる問題として捉えることが大切です。早期に対応することで、矯正治療が必要になるリスクを軽減できる場合もあります。

今日からできる家庭での予防法とトレーニング

良好な関係の親子のイラスト

ご家庭でできる対策として、まず意識したいのは鼻呼吸を促す環境づくりです。鼻づまりがある場合は耳鼻科での治療を検討しましょう。日常生活では姿勢を整えることも重要です。背筋を伸ばし、顎を引く姿勢を意識すると気道が確保されやすくなります。また、しっかり噛む習慣をつけるために、根菜や繊維質の多い食材を取り入れ、噛む回数を増やす工夫も効果的です。さらに、唇を閉じる練習として「お口を閉じて鼻で深呼吸する」時間を親子で取り入れるのもよい方法です。無理に叱るのではなく、遊び感覚で取り組むことが継続のポイントです。年齢や成長段階によって適切な方法は異なるため、気になる場合は歯科での評価を受けることをおすすめします。

よくある誤解と受診のタイミング

「まだ乳歯だから様子を見ればいい」「矯正は永久歯が生えそろってから」と思われる方も少なくありません。しかし、顎の成長は小児期に大きく進みます。必要に応じて早めに対応することで、将来の負担を軽減できる可能性があります。ただし、すべてのお子さんに矯正が必要というわけではありません。大切なのは、現状を正しく知ることです。特にいびきが強い、食事に時間がかかる、発音が気になるなどの症状がある場合は、一度ご相談ください。妊娠中の方も、ご自身の口腔環境を整えることが将来の予防につながります。地域のかかりつけ歯科として、お子さんの成長に合わせたアドバイスを行っています。

口呼吸は日常の中で気づきにくいものですが、早めの対応が将来の歯並びや健康を守ります。「少し気になる」その段階でのご相談が大切です。大阪市鶴見区でお子さまのお口のことで不安がありましたら、どうぞお気軽にいちば歯科医院へご相談ください。お子さま一人ひとりの成長に寄り添い、安心できる診療を心がけています。